虫歯になりにくい習慣を身につける

「毎日歯磨きをしているのに、虫歯になってしまった…」、「できるだけ歯を削りたくないので、虫歯をつくりたくない…」そう感じている方も多いのではないでしょうか?
毎日歯磨きをしていても磨き残しがあると、その部分から虫歯になってしまうことがあります。そうならないために、虫歯にならない習慣をご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

知っておきたい!
虫歯になる原因

虫歯になる原因は1つではなく、「糖質」・「歯の質」・「細菌(ミュータンス菌)」の3つの要因があります。この要因にプラスして、時間の経過が加わったときに虫歯が発生します。

原因1 糖質

食べ物の中に含まれている糖質は、細菌が酸を作り出すときに使用されます。
おやつを頻繁に食べる習慣がある方や砂糖のたくさん入ったジュースなどを飲む習慣がある方は、歯が酸にさらされている時間が長くなり、虫歯が発生しやすくなります。

原因2 歯の質

歯の質は個人差があり、エナメル質や象牙質の状態によって虫歯になりやすい環境の方もいます。お子さんは乳歯や永久歯の生え変わりの時期は、歯が未熟のため、虫歯になりやすい時期になります。

原因3 細菌(ミュータンス菌)

細菌は歯垢の中にあり、歯に付着して、糖質から酸を作り出します。この酸が歯のカルシウムやリンを溶かして歯に虫歯が発生します。

虫歯予防のための
3つのポイント

ポイント1 正しい歯磨き

虫歯予防で一番効果的なのは「正しい歯磨き」です。「毎日歯磨きをしているのに虫歯になってしまった…」という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。しっかり磨いているつもりでも、磨き残しがある方が多いのです。歯ブラシだけでは、6割程度しか汚れが落とせていないというデータもあります。

正しい歯磨きのコツは順番に1~2本ずつ磨いていくことです。歯ブラシをあちこち動かすと、もしくは歯磨き粉が行きわたって清涼感が出ると、歯磨きをした気になってしまいます。しかし、実際には、細かいところに汚れが残っているのです。

そのため、順番を決めて1か所10回ずつなど回数を決めて歯ブラシを動かしていくと磨き残しの予防になります。また、歯ブラシだけでは汚れが取り除けない部分はデンタルフロス・歯間ブラシを使用しましょう。歯と歯の間の汚れを効果的に落とすことができます。

ただし、歯間ブラシはサイズがあり、大きすぎる歯間ブラシを使用すると、歯ぐきを傷めて下がってしまうこともあります。患者さまお一人お一人に合ったサイズの歯間ブラシのサイズをお伝えしますので、定期検診時にご一緒に確認しましょう。

予防歯科について

ポイント2 食生活の改善

細菌は糖質を取り込んで酸を発生するため、糖分の多いものを控えると虫歯の予防に効果的です。特に頻繁に間食をする方は虫歯になりやすい環境です。そのため、間食や糖分の多い食品を摂取する時には時間を決めてダラダラ食べないようにしましょう。

気をつけたいのは、ジュースにも糖分が多く含まれていることです。これは、お茶に変えることで虫歯予防になります。
また、間食をして食べたら磨く習慣をつけることも虫歯予防につながりますので、間食の多い方は食生活の改善をしていきましょう。

ポイント3 生活習慣の改善

虫歯のリスクなる「細菌」「歯の質」は生活習慣の改善でリスクを減らすことができます。細菌に対抗するには、免疫力が関係しています。

また、睡眠不足になると、細菌を洗い流す「唾液」が減少してお口の中が虫歯になりやすい環境になってしまいます。そのため、十分な睡眠を取って細菌に対抗する免疫力をつけましょう。

セルフケアで足りない部分は
定期的な検診を

毎日のセルフケアが大切なお話をしましたが、足りない部分は定期的な検診で汚れを落としましょう。苦手な部分も定期的に汚れを落とすことで、清潔なお口の環境を保つことができます。また、汚れが残っている部分の歯磨きやデンタルフロス・歯間ブラシの使用方法などをお伝えしますのでセルフケアも向上します。

そのほか、もし虫歯になってしまっても自覚症状が出る前に早期に発見することができ、歯を削る量を最小限にすることができます。また、治療期間や費用も早い段階で治療すると抑えることができるため、定期的な検診を受けましょう。

定期的に検診を受けることで、自宅のセルフケアのモチベーションにもつながります。

予防歯科について  

まとめ

毎日頑張って歯磨きをしているのに虫歯になってしまうとがっかりしますよね。正しい歯磨きを身につけて、食習慣や生活習慣を改善すると虫歯予防につながります。

ただ、セルフケアだけでは補えない部分は定期的に歯科医院で検診を受けましょう。プロフェッショナルケアのクリーニングでお口の中をキレイにして、セルフケアの方法も確認していきます。

セルフケアとプロフェッショナルケアでお口の健康を守っていきましょう。お口に関するお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。