歯のクリーニングとは、歯石やプラーク（歯垢）や着色汚れを落とすことです。
プラークの段階では、歯ブラシをきちんと当てることで汚れを除去できます。しかし、プラークが歯石に変わると歯磨きでは除去できずに歯医者で落とす必要があります。
ホワイトニングと
クリーニングの違い
クリーニングとは？
クリーニングは専用の機械や器具を使用し汚れを落とし、むし歯や歯周病の原因である細菌を減らしてお口の中の環境を整えることができます。
クリーニングで着色汚れを落とすことができるので、歯が白くなったような印象を受けることがありますが、クリーニングで歯自体の色が白くなることはありません。
ホワイトニングとは？
ホワイトニングとは、歯の表面に薬を反応させて、歯自体を白くする施術のことです。
歯を白くして見た目をよくするために行います。歯の黄ばみを改善する場合には、歯を漂白するホワイトニングが必要です。
ホワイトニングとクリーニングどちらが先？
歯のホワイトニング
ホワイトニングとクリーニングの
順番について
ホワイトニングとクリーニングでは、クリーニングを先に行ってからホワイトニングを施術します。なぜなら歯石やプラークが着いていると、その部分はホワイトニングの薬剤が反応しづらくムラになってしまう可能性が高いからです。
ホワイトニングの薬剤がしっかり浸透するために、お口の中をキレイにするとホワイトニングの効果を期待できます。そのため、多くの歯科医院ではクリーニングを行ってプラークや歯石を除去してからホワイトニングを行う流れをとっています。
ホワイトニングと歯のクリーニングを同じ日にできますか？
お口の中に着いているプラークや歯石の量によって同じ日にできるか変わってきます。
多くの歯石が着いている場合には、クリーニングに時間がかかるのでホワイトニングを同じ日に行うことが難しい場合があります。
また、多くの歯石が着いている方は歯石除去の時に出血をする可能性があります。そうすると、薬剤が反応しにくくなりホワイトニングの効果を発揮できないのでクリーニングと別の日にホワイトニングを行うことがあります。当日の施術を希望する場合は、事前に歯科医院へ相談してみましょう。
ホワイトニングの種類と施術
ホワイトニングの種類が３種類あるのでご紹介します。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングはクリニックでホワイトニングを施術する方法です。クリニックで行うのでセルフケアが面倒な方におすすめの方法です。
また、1度で白さがアップするので、効果を実感しやすいです。歯科医師か歯科衛生士が施術を行うので、しみた場合でもすぐに対処をすることができます。
オフィスホワイトニングの流れ
- お口の中のチェック すぐにホワイトニングができるかお口の中をチェックします。
- クリーニング 歯に汚れが着いたままだと、ホワイトニングの効果が下がるので歯の表面のクリーニングを行います。
- 歯ぐきの保護 歯ぐきにホワイトニングのジェルが着かないように歯ぐきの保護をします。
- ホワイトニング開始 歯にホワイトニング剤を塗布して光を照射します。ジェルを除去してホワイトニング剤を着けて照射することを2～3回繰り返します。
- 歯の色のチェック 歯の色の変化を確認します。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは自宅でマウスピースをはめて行う方法です。
透明のマウスピースを使用するので、ホワイトニングをしていても周囲の人はほとんど気づきませんし、自分のタイミングでホワイトニングを行うことができます。オフィスホワイトニングに比べて少しずつ色が白くなるので、時間はかかりますが、後戻りはしにくい特徴があります。
また、ホワイトニングは少しずつ後戻りをするので、白さが気になった時にホワイトニングをして白さを保つことができます。
ホームホワイトニングの流れ
- 歯磨きをする。 汚れが着いているとホワイトニングの効果が弱まるので、歯の表面をきれいにしてからホワイトニングを行います。
- マウスピースにジェルを入れて歯に装着する マウスピースからジェルがはみ出たらティッシュなどでふき取ってください。
- 決められた時間装着したらマウスピースを外して口をゆすぐ。 マウスピースは水洗いをして自然乾燥させてください。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングは、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを併用して行うホワイトニングです。それぞれのホワイトニングを単体で行うより短期間で白さをアップすることが出来て、効果も長持ちします。
クリーニングの種類と施術
スケーリングとは
むし歯や歯周病の原因になる細菌の棲家になってしまう歯石やプラークを取り除くことです。スケーラーという器具や超音波を使用した超音波スケーラーを使用して歯石を除去します。超音波スケーラーは音波の振動で歯石をはがしていきます。
使用する器具は歯石が着いている場所によって使い分けます。歯ぐきの深い部分やしみやすい部分は、ハンドスケーラーというお水の出ない器具を使用して歯石の除去を行います。
PMTCとは
PMTCとは歯科医師や歯科衛生士(professional)が専用の機械(mechanical)を使って歯(tooth)を磨く(cleaning)ことをいいます。
歯の表面を専用の機械を使用して、毎日のセルフケアでは落とし切れない汚れやプラークを除去して歯の表面もツルツルに磨いていきます。PMTCを行うと歯磨きでは落としにくいバイオフィルムを落とすことが出来て、むし歯や歯周病の予防に繋がります。
クリーニングの流れ
- 歯や歯ぐきの検査
(むし歯や歯周病のチェック) 歯ぐきの深さを確認して歯周病の確認をします。また、むし歯がないか確認します。
- プラーク・歯石の除去 超音波の機械やスケーラーという器具を使用して汚れを除去します。また、汚れを落とした後は機械で表面を磨いていきます。
- ブラッシング指導 汚れが着いていた部分を確認してもらい、その部分の汚れの落とし方をお伝えして自宅でのケアに役立てていただきます。
まとめ
クリーニングとホワイトニングどちらも歯を綺麗にする施術のため混合されることがあります。気軽にできるホワイトニングですが、お口の状態により施術回数が異なります。「ホワイトニングをこの日までに終わらせたい！」という希望日がある場合できるだけ早い段階で一度歯科医院に相談してみましょう。
