通院頻度
~何回も通うのはなぜ?~

「歯のクリーニングはどうして1回で終わらないのだろう?」と気になったことはありませんか?
クリーニングが1回で終わらないのには、ちゃんとした理由が存在します。 効果を十分に出すためには、それなりのやり方を取り入れなくてはいけません。
クリーニングに必要な通院回数とその理由、適切な定期検診のタイミングについても詳しくご紹介します。クリーニングの回数に疑問を感じている方や、1回で着色汚れをきれいに落としたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

初めて歯のクリーニングをするときの通院回数

ホワイトニングについて

初めてクリーニングを受ける方は、初回で問診と1回目のクリーニングを行います。 1回目では主に上顎を対象とし、歯の表面や歯ぐきの中に入り込んだ歯石の除去と、軽い着色除去を行います。
そして、別の日に2回目として下顎を対象としたクリーニングを進めますが、前回の汚れが残っている場合は、その部分も合わせてみていくため、時間がかかる傾向にあります。

なぜ何回も通院する
必要があるのか

ホワイトニングについて

保険適用のクリーニングは、保険のルール上数回に分けることが決まっています。 「1回で終わってほしい」という方は少なくありませんが、保険を使用している以上、ルールを破ることはできません。また、付着した歯石の量が多いケースや、重度の歯周病で歯石がなかなか取り切れない場合も、クリーニングの回数は多くなる傾向にあります。

通常のクリーニングは
歯石の除去がメイン

着色汚れは病気ではないため、基本的には保険の適用外となります。 特にタバコのヤニは、落とすのに時間がかかり、30分という短い時間ではすべてを落としきることができません。
着色を隅々までしっかり落としたい方は、自費のPMTCがおすすめです。十分な時間を確保して1本1本丁寧に磨き上げるため、見た目はもちろん、処置後の舌触りに驚かれる方も少なくありません。

一旦歯のクリーニングが
終わったあとの通院頻度

ホワイトニングについて

上下顎すべてのクリーニングを終えたら、次は定期検診として3ヵ月後にご来院いただきます。定期検診では、虫歯や歯周病チェックと併せてクリーニングを行い、歯の健康維持をサポートします。しかし、なかには1ヵ月~2ヵ月に1回の定期検診をおすすめするケースもあるため、あくまで目安として捉えてください。

大人の場合

歯石がつきやすい方や重度の歯周病に罹患している方には、1ヵ月~2ヵ月に1回の定期検診をおすすめしています。期間をあけすぎるとクリーニングに時間がかかるだけでなく、歯周病の場合は悪化につながるため、注意が必要です。
歯石のつき具合や歯周病の症状に改善する様子がみられたら、定期検診の間隔を3ヵ月に伸ばします。早く状態がよくなるよう、セルフケアもしっかり行いましょう。

小児の場合

お子様の定期検診も、基本的には3ヵ月となります。汚れがつきやすかったり、歯ぐきの腫れや虫歯が気になる場合は、間隔を短くするケースもあります。歯のお掃除とあわせてフッ素塗布も行いますが、強制ではありません。

定期検診のときは
1回の通院で良い?

ホワイトニングについて

定期検診のクリーニングも、保険のルール上、2回に分けて行います。クリーニングは簡単なようでとてもテクニックが必要な処置です。一度に終わらせようと焦って歯ぐきを傷つけてしまっては、元も子もありません。クリーニングの効果を十分に得るためにも、ご協力をお願いいたします。

まとめ

歯科で行うクリーニングは、数回に分けることが保険のルールで決められています。 1回で終わりたいお気持ちは分かりますが、ルールを無視して行うことはできません。
クリーニングが終わると、次回は定期検診として3ヵ月後に来ていただくことになります。 お子様の場合はフッ素塗布も行いますので、歯の強化のためにも定期検診を強くおすすめします。しっかりとチェックを行いお口を清潔な状態に保ち、虫歯や歯周病、口臭予防を心掛けましょう。