自臭症による口臭

自臭症について

自臭症とは、原因となる病気が無いにも関わらず、自分が口臭や体臭を発していると思い込んでしまう病気です。 几帳面な方や神経質な方によく現れ、いくら周りが「臭わない」と伝えても、自分では臭いがあるように感じてしまうため、なかなか周囲の言葉を信じることができません。

治療には時間が必要

自臭症になる原因は、ストレスや人間関係の不調に対する恐れなど、心理的なものがほとんどです。そのため、虫歯や歯周病など他者が治すのは難しく、ご本人が自分から口臭や体臭はしないと気づく、または自分に言い聞かせて安心するしかありません。
強いストレスを感じていると人は過敏になりますので、自臭症かもと思った時は、積極的に体や脳を休め、できるだけリラックスできる環境を作りましょう。

健康でも多少の口臭や
体臭はある

誰しも多少の口臭や体臭はあるものです。
例えば、口臭の場合だと、起床時や空腹時、緊張時やストレスを感じている時に口臭が出やすくなります。
原因は、唾液の減少によるものであるため、水分補給や唾液腺マッサージをすることですぐに口臭を弱めることができます。また体臭であっても、清潔にしている状態で感じる体臭は、ホルモンバランスの変化に伴い発生しているものであり、完全に無くすことは残念ながらできません。誰しも起こり得ることと理解するだけで、気持ちを楽に持つことができます。

他人の臭いが悪化原因に
なることも

自臭症になると、自分だけでなく周りの人の匂いにも敏感になります。 近くのいる人の口臭や体臭が強ければ、それだけ「自分もかも!」と不安になり、それが症状の悪化を招きます。身近にいる誰かが自臭症になった場合は、まずは自分の口臭や体臭のチェックをしてみましょう。あると分かった場合は、改善することで自臭症の方の不安を和らげることができ、完治できる可能性も高くなります。

口臭チェッカーで確かめる

なかなか周囲の言葉を信じられずにお悩みの方は、ぜひ一度口臭チェッカーを使ってご自身の口臭の度合いを確かめてみましょう。
数字として目に見えて分かるため、言葉よりも信憑性があって安心という方も少なくありません。ご自身が安心できる方法で臭いの不安を取り除くことが、自臭症を治す一番の近道です。歯科医院により口臭測定器(口臭チェッカー)を所有している医院もあります。所有していない医院もあるため、一度問い合わせすることをおすすめします。

自宅で簡単にチェックする方法

口臭は家にあるものを使って、簡単に調べることもできます。
用意するものはビニール袋もしくはコップです。

  1. 喚起が良い場所でビニール袋もしくはコップに息を吐きます
  2. 一旦ビニール袋もしくはコップに吐いた息を閉じ込め数秒待ちます
  3. ビニール袋の中の匂いを嗅ぎます

起床時や食後など、口臭はタイミングによっても変わるため、数回試してみましょう。 ビニール袋に元々匂いがついている場合もありますので、使用する前にビニール袋に匂いがついていないか確かめることをおすすめします。

まとめ

自分で口臭をチェックする方法は、あくまで簡易的なものです。口臭が気になる時は、歯科医院に相談してみましょう。口臭専門の外来がある歯医者も増えていますが、一度気軽にかかりつけの歯科医院でお口の検診を受けて相談してみるのも良いでしょう。