唾液が少ないと口臭が臭くなる!?

口臭と唾液の関係

唾液には口の中の殺菌の活動を妨げる効果があるため、唾液の量が少ないとその分細菌が活発になり、口臭や虫歯の発生リスクが高くなります。

唾液が少なくなるタイミング

唾液の分泌量が減少するのは、睡眠時や空腹時、緊張時やストレスが溜まっている時です。 これは健康な方であっても同じように減少し、年齢は関係ありません。唾液が少なくなるタイミングで発生する口臭を『生理的口臭』といいます。

生理的口臭は口を潤すとすぐに弱まる

生理的口臭は病的なものではないため、比較的簡単に弱めることができます。 うがいや歯みがき、食事で唾液の分泌が活発になるだけでも、充分抑えることが可能です。 反対に、うがいや歯みがきをしてもなかなか抑えられない場合は、虫歯や歯周病などの病的口臭や不適合なかぶせ物による口臭かもしれません。早めに歯科医院へ受診し、確認することをおすすめします。

唾液腺マッサージ

唾液腺マッサージをすることで、唾液の分泌量を増やすことができます。 口の中が乾燥しやすいと感じる方は、ぜひ唾液腺マッサージを日課にして、潤いある口の中を目指しましょう。血行のよいお風呂上りがおすすめです。
唾液腺には、耳下腺、舌下線、顎下腺の3種類があります。それぞれ2~3分程度で終わりますので、3種類を1セットで行いましょう。

1.耳下腺マッサージ

耳下腺は、耳たぶの少し前あたりにある唾液腺です。 耳たぶの少し前あたりを親指以外の指先を使って優しく円を描くように動かします。 ゆっくり10回繰り返しましょう。

2.舌下線マッサージ

舌下線は、舌の裏側にある唾液腺です。 両手の親指を顎の真下に当てて、舌を押し上げるように痛くない程度の力を加えます。 こちらもゆっくり10回繰り返しましょう。

3.顎下腺マッサージ

顎下腺は、舌下線よりも広範囲にある唾液腺です。 マッサージする場所は顎の真下ですが、骨の内側の柔らかい部分を奥から手前に向かって親指以外の指先を使って押していきます。こちらも10回繰り返しましょう。

睡眠時の口呼吸は起床時の口臭が強くなる原因に

睡眠時に口呼吸をしている場合、口を閉じている状態よりも乾燥しやすいため、口臭が強くなります。 日頃から鼻呼吸を意識して癖をつけることが大切ですが、中にはどうしても口呼吸をしてしまう方がいらっしゃいます。 いびき止めとして売られている口元に貼るテープを一度試してみると良いでしょう。起床時の口の中の乾燥具合や喉の違和感など、変化を感じるはずです。

空腹時や緊張時にはこまめな
水分補給

すぐに食事がとれない時や緊張する場面では、できるだけこまめな水分補給を心掛けましょう。 特に事前に人に会うことが分かっている場合は、しっかりと水分補給をした後に会う方が口臭を感じさせにくいためおすすめです。
マウススプレーやマウスウォッシュも効果はありますが、効果の持続時間はせいぜい30分です。 水分補給やマウススプレーなども使えない場合は、すっぱい食べ物を想像することで唾液の分泌を促すことができますので、ぜひお試しください。

まとめ

唾液が少なくなるタイミングを把握しておくと安心!生理的口臭は発生するタイミングがだいたい決まっているため、睡眠時以外であれば予防することも難しくはありません。 積極的に水分補給や唾液腺マッサージをすることで、常にお口の中を潤すことができます。 接客業や大切な打ち合わせなど、直接誰かと話す前は必ず口を潤して、できるだけリラックスして接しましょう。

気持ちがリラックスすることで、唾液は減りにくくなり、口臭の発生リスクも低くなります。