根管治療でのラバーダム
防湿について

ラバーダム防湿とは?

ラバーダムについて

ラバーダムとは主に根管治療において患部以外を覆うゴムのシートになります。全ての方に使用できるわけではないですがラバーダムを使用することには様々なメリットがあります。

ラバーダムを
用いる治療

ラバーダムの目的について

ラバーダムの5つの目的

ラバーダムをする目的は主に5種類あります。

1.細菌の無菌化を図る
2.器具誤飲誤嚥防止
3.唾液防止
4.薬液の漏れ防止
5.周囲組織の保護

1.細菌の無菌化を図る

根管治療は細菌との戦いになります。いかに細菌を入れない環境を作るかがとても重要になってきます。ラバーダムをしたからといって無菌化になるわけではありません。しかしラバーダムをしないとするとでは細菌の数がはるかに変わってきます。根管治療においてラバーダムは非常に大きな武器になります。

2.器具誤飲誤嚥防止

根管治療では様々小さな器具を用います。特によく使われるファイルは非常に小さく細い器具になるためお口の中に落としてしまうと間違って飲んでしまう可能性があります。ラバーダムをすることにより口腔内に器具が落ちる事は防げるため誤飲誤嚥の危険性ははるかに下がります。

3.唾液防止

根管治療では乾燥状態で治療することが非常に大事になってきます。そのため唾液が入ると治療に大きな支障が生まれます。また唾液の中には細菌もかなり多く含まれているため細菌の無菌化を図ることにも繋がります。

4.薬液の漏れ防止

根管治療では様々な薬剤を使います。その中には刺激が強くお口の中を傷つけてしまうお薬もあります。しかしラバーダムがあれば漏れることがなくお口の中で安心に薬液を使うことができます。

5.周囲組織の保護

切削の機械やファイルなどの器具、薬液が漏れることにより周囲の歯肉や舌を傷つけてしまうことがあります。ラバーダムを介すことにより直接周囲組織を巻き込む事はないため保護することができます。

ラバーダムのデメリット

ラバーダムはゴムのシートになるためゴムのアレルギー(ラテックスアレルギー)がある方は使用することができません。
また、口全体をシートで覆うため鼻呼吸ができない方は息苦しくなってしまうためできないケースもあります。

保険の根管治療とラバーダム

保険の根管治療と自費の根管治療は治療内容が大きく変わるわけではありませんが治療に使用する器具が変わってきます。保険の根管治療は正直採算が取れないと言われています。そのためラバーダムを始め高い材料や器具を使用する事はほとんどの歯科医院で行われないことが現実です。しかしラバーダムに関しては採算関係なく予後がだいぶ変わってくると思われるため当院では原則ラバーダムを使用しています。

まとめ

現状の保険のシステムで全ての歯科医院がラバーダムを使用する事は不可能だと思います。しかしラバーダムを使用しての治療は良い治療をする上では不可欠だと思います。ラバーダムでの治療を望まれている方は是非ご気軽にご相談ください。

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