歯と歯肉の境目に45度の角度で歯ブラシの毛先をあて、小刻みに動かします。
歯周病や歯肉炎でポケットが深いところの汚れを掃除できて、歯ぐきのマッサージ効果も期待できます。
炎症が起きている時の
歯ブラシの選び方
毛の硬さ
歯茎が腫れていたり、出血していて炎症している時は、やわらかい毛の歯ブラシを使用することをおすすめします。
歯肉に優しく当てられて、マッサージ効果も期待できます。
大きさ
歯ブラシの大きさはヘッドが小さめのものを選ぶと、 磨きにくい奥歯や親知らずにも届いてしっかりと磨けます。
毛先の形
毛先が細くなっているものを使うと、歯と歯の間や歯周ポケットに 毛先が入り込みやすく、プラークがたまりやすいところも磨きやすいです。
ブラッシングのポイント
バス法
スクラビング法
歯と歯肉の境目に90度の角度で歯ブラシの毛先をあて、小刻みに左右に動かします。
細かく振動させて磨くことによって、歯の隙間の汚れを落とします。
動かし方
歯ブラシは小刻みに動かしましょう。大きく動かしても毛先が歯と歯の間に当たらず、磨き残しの原因になります。目安は1~2本ずつ磨く感覚です。
ブラッシング圧
どの部分を磨くときも歯ブラシを動かす幅や毛先を意識してあまり力を入れすぎないようにブラッシングします。力を入れて強く磨くと歯や歯肉を傷つけたり、知覚過敏や楔状欠損になる可能性が高くなります。目安は150~200g程度で、歯に当てたときに毛先が広がらない程度の力です。
フロス、歯間ブラシ
毎日歯ブラシで丁寧に歯磨きしても、歯ブラシだけではお口の60%しかプラークは落とせていません。フロスと歯間ブラシを加えると80%以上落とせることが分かっています。
フロス
歯ブラシでは届かない歯の奥の側面や歯と歯の間はプラークが残ってしまうため、デンタルフロスを使用します。
ポイント
- 糸をピンと引っ張り、歯と歯の間に前後に動かしながら歯ぐきの内側までフロスを挿入します。
- フロスを歯の側面に当てながら上下に動かします。隣の歯も同じように動かしてから、糸をゆっくりと抜きます。
歯間ブラシ
歯と歯の隙間が広く、物がつまりやすい部分に使用します。
選び方
- サイズや素材、形の種類があるので、使う箇所に合うものを使用することをおすすめします。
素材は健康な歯肉で、プラークなどの汚れを効率よく落とす場合はナイロン毛のタイプが適しています。歯ぐきに炎症が起きていて、食べカスなど歯に詰まったものを取り除く場合はゴムタイプがおすすめです。
1番細いサイズの歯間ブラシが入らない場合はフロスを通すようにしましょう。
※フロス、歯間ブラシとも力を入れて無理に挿入すると歯ぐきを傷つけてしまいます。
必ず鏡を見ながらゆっくりと行うようにしましょう。